歴史と文化を守る学芸員が考案の撃退作戦

ニュウハクシミは、元々日本にいない外来種ですが、海外の博物館と資料のやり取りしたときに、段ボール箱に紛れ込んで 国内に侵入したとみられています。

1匹見つかると、根絶させるのは難しい10ミリの虫と戦う、身長178センチの高橋学芸員がいま考えている撃退作戦は…

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①わな
市販の虫取りわなと同じく、毒餌でおびき寄せる仕組みです。東京の研究機関が 去年から特製の虫取りわなを、全国の博物館などに配布するなど対策を打っていますが、この虫が、ホイホイと引っかかるかは まだ研究段階です。

②二酸化炭素
外部から持ち込まれた資料を、密閉容器に入れて、炭酸ガス=二酸化炭素を注入し殺虫する。水際で防ぐ方法です。ただ、 小さな虫なので、どこに潜んでいるか分からないのが問題を難しくしています。

③冷やす
ニュウハクシミは、気温が10℃以下になると、死滅することが分かっています。これは冬の北海道では、すぐにできそうな取り組みですが、高橋さんによりますと 「館内を冷やして、再び温度を上げると、結露してカビの原因になる」ため 博物館での実現は難しいそうです。

多くの博物館は予算が厳しく、学芸員の熱意で支えられている部分が多いのが実情です。施設や、財産の保存のあり方を考える必要がありそうです。