「咲き誇る花」の外交:交錯する日中の自画像
高市総理と習近平主席はいずれも「強さ」を強調し、目指す姿勢が共通しています。興味深いのは、高市総理が掲げる「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」という言葉です。一方で、中国の「中華」という言葉も「世界の真ん中で咲き誇る花」を意味します。日中双方が自国を「真ん中の花」と位置づけて主導権を争う構図は、類似しています。それが今日の摩擦を生んでいるのかもしれません。
来月19日には、ワシントンでの日米首脳会談が予定されています。トランプ大統領は衆院選での高市氏勝利に「全面的な支持」を表明しましたが、会談では防衛費のさらなる増額要求など、厳しい「ディール」を迫る可能性もあります。
今回の選挙結果により、日本は高市カラーの強い「進路」を選択しました。地政学的リスクが高まる東アジアにおいて、この強硬な姿勢が平和を導くのか、あるいは火種を広げるのか。私たちは、その重い選択の先にある未来を注視していかなければなりません。
◎飯田和郎(いいだ・かずお)

1960年生まれ。毎日新聞社で記者生活をスタートし佐賀、福岡両県での勤務を経て外信部へ。北京に計2回7年間、台北に3年間、特派員として駐在した。RKB毎日放送移籍後は報道局長、解説委員長などを歴任した。2025年4月から福岡女子大学副理事長を務める。














