カナダ・カーニー首相「従順であることによって安全を買おうとしている」

カナダ カーニー首相(1月20日・ダボス)
「大国の競争が激化する時代に生きていることを日々思い知らされている。“ルールに基づく秩序”は衰えつつあり、『強者はしたいことをし、弱者はそれを耐え忍ぶ』という論理に直面して、各国は波風を立てずにやっていくため、同調する傾向が強くなっている。迎合しトラブルを避け、従順であることによって安全を買おうとしている。それでは駄目なのです」
この1年、国際ルールを無視したトランプ氏のふるまいに、多くの国が、顔色を伺うかのような対応を繰り返してきました。それを、カーニー氏は辛辣に批判。改めて「ルール」の重要性を語ります。

カナダ カーニー首相
「数十年にわたって、カナダのような国は『ルールに基づく国際秩序』の下で繁栄してきた」
しかし、これまでの国際秩序は戻ってこないとして、大国ではない中堅国、いわゆる「ミドルパワー」が果たす役割と、連携を訴えたのです。

カーニー首相
「ミドルパワー(中堅国)は結束しなければならない。ハードパワーの台頭に目を奪われて正統性や誠実さ、そして“ルールに基づく力の強さ”を見失ってはならない。それ(ルールに基づく力)を共に行使すれば力は持続するのです」
カーニー氏の言う通り、「ミドルパワー」の結束で、「ルールに基づく力の強さ」は取り戻せるのでしょうか、専門家は...

慶応大学 添谷 芳秀名誉教授(国際政治)
「これ(カーニー首相演説)は、決意表明的なものであって、明確にできるという自信に裏付けされたものではない」
「ただ、ひとつ切迫感があるとすれば、戦後の『ルールに基づく自由で開かれた国際秩序』これはもう“ない”。だから、“新しいものを作る”ということ」
「ルールや価値に基づく各国間協力というものを、もう一度制度化していく。中長期的なビジョンを持つことが、ミドルパワー連携には大事ではないか」
大国の横暴を前に、新たな道を探るカーニー氏の提案。では、いま大国に向き合う日本が取るべき道は...














