「心のおいしさ」を変える電気

「作る」「守る」の次に重要となるのが、「使う」ことです。 商工会議所の清瀧顧問は、島の人口が減少する中、長年抱えていた島の経済の課題をこう指摘します。

「これまで年間30億とか40億円という電気代が、大手電力会社を通じて島外へ流出していました。それを地産地消すれば、五島で資金が回って、雇用が促進され、景気の循環も良くなるはずです」

「脱炭素」「再エネの地産地消」などを実現するため、商工会議所は企業活動で使う電力を全て島内の再エネで賄う「五島版RE100」認定制度を推進。昨年、参加企業は50社を突破しました。

その一つが、クラフトジン「GOTOJIN(ゴトジン)」を製造する五島つばき蒸溜所です。昨年、国内の蒸留所として初めて、使用する電力を100%五島産の再エネに切り替えました。 代表の門田クニヒコさんは、環境への配慮が商品の「味」そのものにも影響すると考えています。

「みんなの思いがこもったエネルギーで作ったゴトジンです。口で感じる美味しさは変わらないかもしれませんが、心の美味しさ、頭の美味しさを含めて、全体がもっと美味しくなるんじゃないか。そんな思いがあります」