大分市で去年時速194キロの車が起こした死亡事故について遺族が求めた危険運転致死罪への起訴内容の変更が20日、大分地裁に認められました。

この事故は去年2月大分市大在の県道で時速194キロで走っていた乗用車が交差点を右折しようとしていた車と衝突し対向車の小柳憲さん(当時50歳)が死亡したものです。

194キロを出していた19歳の男性は今年7月、過失運転致死の罪で起訴されましたが、遺族は、より刑罰の重い罪の適用を求めておよそ2万8000人分の署名を集め大分地検に提出しました。

これを受けて地検が再度、現場などを調べて12月1日、危険運転致死罪への訴因変更を請求していましたが、大分地裁は20日、この変更を認める決定をしました。

(小柳さんの姉)「いよいよ本当にスタートラインに立てました。立証できる証拠をつかんだからこそ、変更できたのだと思います。地検には感謝しています。194キロが危険な運転だという市民感覚との乖離を埋める裁判になると思います。これで安心することなくこれからも弟のために力の限り闘っていきたい」