陸上自衛隊での性被害を受けたとして、宮城県東松島市出身で元自衛官の五ノ井里奈さんが、国と元隊員5人に損害賠償などを求めた裁判についてです。
26日に国が五ノ井さんに160万円を支払うことで、国と元隊員1人との和解が成立し一連の裁判が終結しました。

五ノ井里奈さん:
「ようやく自分の人生を自分の足で歩き出すためのスタートだと思っています」

五ノ井さんは、26日に東京都内で会見し、国と元隊員1人との間で和解が成立したことを明らかにしました。

元陸上自衛官の五ノ井さんは、福島県の郡山駐屯地に所属していた際に隊員5人から性暴力の被害を受けたとして告発。

その後、5人は懲戒免職処分を受けましたが、五ノ井さんは2023年5人と国を相手に損害賠償を求め提訴していました。

代理人によりますと、和解では、国が責任を認めて五ノ井さんに160万円の賠償金を支払います。

和解した元隊員からは謝罪の提案があったものの、五ノ井さん側は受け入れていないということです。

五ノ井里奈さん:
「最後まで戦うのが正解とは思わなかった。同じ1年を過ごすなら、もっと良い社会になるために行動したほうが良いと判断し、自分の人生も前に進みたいと思ったので(和解を)決めた」

会見で五ノ井さんは「もっと早く入念に調査して被害を認めてくれていたら自衛隊をやめることもなかった」などと話しました。

この裁判では、五ノ井さんと他の元隊員4人との間で、すでに和解が成立しています。26日の和解で一連の性加害問題に関する裁判は終結しました。