27日公示を迎える衆議院選挙。
北海道内でも、これまでの構図が大きく変わる中、各陣営はどう戦うのか。
北海道4区の現場を追いました。

25日の記録的な大雪。
事務所開きの開始時間になっても、空席が目立ちます。
中道改革連合の大築紅葉さんも1時間遅れで、ようやく姿が現れました。

中道 大築紅葉氏
「まさに、こういった大雪の中、ご高齢者の方々も含めて、どうやって選挙に行けって言うんでしょう。こんなホワイトアウト状態の政治を変えていきましょう。しっかりと北海道を見える政治に変えていきましょう」

北海道4区は、札幌の手稲区と西区の一部、そして、後志を含む広い選挙区ですが、進む高齢化で有権者は、初めて40万人を下回りました。

高市政権の誕生で四半世紀つづいた自民党と公明党の連携は解消。
代わりに公明は、立憲民主党と手を組み選挙の構図は、大きく変わりました。

大築氏
「こんにちはー…」

解散後、大築さんの初めての決起集会は、倶知安町で開かれました。
しかし、新たな連携先の公明支持者の姿はありません。
壁のポスターをよく見ると、旧・党名の上にシールが、貼られていました。

支援者
「(ポスターの党名が)まだ立憲民主党になっているので…」

これまで敵対してきた公明と組み、中道として共に戦うことになった選挙。
熱心な立憲の党員からは、公明との連携には「なじめない」との声もあるといいます。

中道 大築紅葉氏
「丁寧に説明をして、党派で分断をすることなく。それぞれがそれぞれの支持者の方に理解を得ていただくこと、これが私はまず第1だと思うんですよね。ただの数合わせにしちゃいけないと思う」

集会では、中道も「原子力に頼らないエネルギー政策」など、変わらない考えがあることを強調し、理解を求めました。

「雪の山があるからねー。大変ですよね」

対立の構図の変化に直面する候補は、ここにも。

自民党 中村裕之氏
「こんにちはー、よろしくね。(吹雪いているから気を付けてね)ありがとうございまーす」

大雪の中、革靴とスーツ姿であいさつ回りをするのは、自民党の中村裕之さんです。

「全部、歩いて回るのは無理だよー。風邪ひくよー。(支援者・私だって歩いたんだよ)。私は候補だよ。悪いけど、風邪ひいたら終わりだよ」

今回初めて公明に「頼れない選挙」に臨んでいます。

「『離合集散』というのは、政治の世界ではありうることなので、思わぬ展開にはなっています」

週末、支援者を前に複雑な胸の内を明かしました。

自民党 中村裕之氏
「公明党を頼りにするということにはなりません。しかし「人情」ってものがあるんじゃないかなって思います」

そんな中、中村さんの支援に動くのは…。

鈴木宗男 参院議員
「残念ながら公明党と離れてしまった。一番、政治的に大変な思いをしているのは中村さんなんですよ」

会場では、選挙の勝ち筋を話し合う場面も…。

中村氏
「ちょっと…待って。カメラがあるから…」

公明の支援を受けられない中、今回、中村さんが前面に打ち出すのが、高市政権との近さです。

過去3回の総裁選で支援し、今、高い支持率を誇る高市総理。
中村さんはその人気にあやかりたいと考えています。

自民党 中村裕之氏
「この高市内閣の姿勢に私は共感を覚えているし、私はそれに最も近い候補予定者であると思っている。ですから絶対に今回負けたくない」

SNS用の動画撮影で何度も撮り直しを求められるのは参政党の高橋翔太さんです。
参政党は、去年の参議院選挙では、後志で一定の存在感を示しました。

参政党 高橋翔太氏
「厳しい選挙戦になるとは承知しているが、他党のことは考えてはいないのが正直なところ」

一方、中道の結成を受けて、今回、「野党共闘」から外れた日本共産党の佐々木明美さんです。

共産党 佐々木明美氏
「今までの安保法制の問題を部分的ではあるが、違憲としてきたことを合憲と容認するようなこの姿勢を見るときに、では、有権者はどうしたらいいのか」

前回の石狩市の編入で都市型選挙の傾向が強まっているとされる北海道4区。
与野党の枠組みが大きく変わる中、無党派層の動向を見据えて、未体験の選挙になりそうです。