カナダIBLで初の女性選手に、来夏は米女子プロリーグに挑戦


女子野球の未来を見据える選手たちに、アメリカで今年8月、女子プロ野球リーグ「WPBL(Women’s Professional Baseball League)」が開幕するという吉報が届いた。1943年から1954年まで存在した全米女子プロ野球リーグ(AAGPBL) 以来、72年ぶりの開催となる。アメリカ女子プロ野球リーグはボストン、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコの4球団でスタート。8月にワシントンで行われたトライアウトを経て、ライオンズ・レディースではロサンゼルスから里が1位、小櫃莉央(24)が20位、ニューヨークから米谷奈月(24)が7位でドラフト指名を受けた。

チームメイトの小櫃や米谷は初の海外挑戦となるが里は昨季、カナダの独立リーグ「Intercounty Baseball League(IBL)」のチームで、男子選手に交ざってプレーをした経験がある。トロント・メープルリーフスと契約し、IBLでプレーする初の女性選手として歴史に名を残した。

参加のきっかけは球団関係者から直接オファーの連絡を受けたことだった。IBLにはMLB経験者や将来メジャーを目指す若手選手も多く、レベルの高さを実感したという。一方で、日本とは異なる自由な文化や環境に戸惑うこともあった。

IBLでは、国外から招かれる“助っ人”のようなインポート選手が1チームにつき5人在籍。それ以外の多くの選手は地元カナダ出身で、仕事と野球を両立しながらチームに帯同している。「選手それぞれが仕事と野球を両立しながら集まって試合をする。その姿を見て、野球との向き合い方を改めて考えさせられた」。

里が参加したIBLは9チームで構成され、レギュラーシーズン42試合を戦い抜く。IBLによると過去3年間でファン層が拡大。2025年には過去最高の249,590人の観客動員数を達成し、今年からCanadian Baseball League(CBL)として完全なプロリーグ化が決まった。

カナダで培った経験を土台に、アメリカでの挑戦が実を結べば、日本の女子野球のプロ化を後押しする未来も見えてくる。