鳴り響く笛の音 立ち上がる“オブザーバー”

移民当局が乗った車に近づき撮影するオブザーバー

そんな中、移民を取り締まりから守ろうとする動きが本格化しています。

ソマリア系移民が通うモスクを取材中、突然鳴り響いた笛の音。
音を頼りに住宅街へ向かうと、白人の男性に腕を捕まれます。

「移民当局がいる。君はこれ以上近づかない方がいい」

視線の先には、移民当局の車。車内には武装した職員の姿がありました。
職員が車から降りると、周辺の車がクラクションを鳴らして抗議します。
車の周辺には、スマホでその様子を撮影する人たちの姿が。

オブザーバーは首から笛を下げてパトロールにあたる

撮影しているのは、“オブザーバー”と呼ばれる人たち。
取り締まりの際に行き過ぎた行為がないかを監視する団体です。専用のトレーニングを受けている人に加え、ボランティアで手伝っている人もいます。ほとんどがアメリカ国籍を持っていて、なかでも白人が多いと言います。

団体には弁護士なども参加していて、人権違反があれば当局に申し立てたり、拘束された人の家族を支援したりしています。

さらに、移民当局が活動しているのを確認すると、首にかけた笛を鳴らして周囲に知らせます。アメリカ人も拘束されている今、不用意に取り締まり現場に近づかない方がよいからだといいます。

一部メディアによりますと、グッドさんもこのオブザーバーにボランティアとして参加していたとみられています。遺族は声明で当局をこのように述べています。

「あの日私たちは近所の人を守るためにそこにいました。私たちは笛を持っていました。しかし、当局は銃をもっていました」