ウクライナ情勢です。南東部マリウポリでは、ロシア側がウクライナ兵に要求した投降の期限が過ぎました。今後、さらに市民の犠牲が増えることが懸念されています。(ニュース映像の一部には、遺体が映ったシーンが含まれています)
南東部、マリウポリ。焼け焦げた建物や破壊された車から攻撃の激しさが分かります。そして路上には複数の遺体が・・・
ロシアはマリウポリに残るウクライナ兵に対し、日本時間のきのう午後7時までに投降を要求。これに対しウクライナのシュミハリ首相は、ロシア側が示した期限後に出演したアメリカのテレビ番組で「最後まで戦う」と強調しました。
ウクライナ シュミハリ首相
「まだマリウポリは陥落していません。現時点で我々の兵士はマリウポリにいて最後まで戦います」
また、クレバ外相はロシア側の攻撃を強く非難。マリウポリについて「レッドライン=越えてはならない一線になるかもしれない」と話し、「ウクライナ側が全滅した場合は、ロシアとの停戦交渉が中止されるだろう」とするゼレンスキー大統領の考えを改めて示しました。
一方、ロシア軍はウクライナ側が拠点としていた製鉄所について「最大400人の外国人傭兵がいる」とし、「抵抗が続けば、全員殺害することになる」と警告しています。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「ロシア軍はマリウポリを破壊しているようにドネツク州とルハンシク州の街やコミュニティを全滅させようとしている」
こうした中、ゼレンスキー大統領は「ロシア軍は近く、ウクライナ東部で攻勢作戦を行うための準備をしている」として、東部への攻勢が強まるとの見方を示しました。その上で、「防衛を確実にするために全てを行う」として対決姿勢を強調しています。
一方、こちらは北東部ハルキウ。救助活動が行われているさなか、砲撃の音が響きます。ロシア軍による攻撃で少なくとも5人が死亡13人がけがをしました。ハルキウ州知事は、住民に改めて避難を呼びかけています。
また、首都キーウ周辺への攻撃も続いていて、キーウ近郊ブロバリの市長はインフラ施設が攻撃を受けたと明らかにしました。
ロシア国防省はブロバリ近くの弾薬工場を空中発射型のミサイルで破壊したと発表していて、各地で被害の拡大が懸念されています。
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