再生へ…

──回復にはどのような経過をたどるのでしょうか。
(東洋産業 大野竜徳さん)
「それでも、自然に植生が回復するには、まだ相当の時間が必要だと感じます。
一般に、ススキやササ類は山火事や野焼きの後に非常に高い再生力を示す植物として知られています。
条件が良ければ、短期間で若芽が一面に広がることも珍しくありません。
しかし、今回の火災後の山肌は、黒く焼けた灰と白っぽく露出した土壌がまだら状に広がり、乾燥した状態が続いています。
この乾燥した地面は少し掘っても水分がないところも多く、植生回復の大きな壁になっているように感じられました。
それでも、地下茎の一部が生き残り、地表の乾燥部分だけが燃えたことで、完全には失われなかった根から新芽が出ている場所もあります。
焼けた灰が養分となり、周囲よりも早く成長している可能性も考えられ、火災から9か月が経過した焼け跡に顔を出す新芽には、植物のしたたかな生命力を実感させられました」













