事故で次男の寛さんを亡くした田原義則さん:「今まであまり昔のことを振り返らないようにしていたんですけど、事故の起こる直前の正月に帰ってきて話した内容を結構思い出す。ひとつはスキーに行くという話をしていましたね。あとは本当にプライベートな話ですけど、下宿していた家を変えたいという話で『この家がいい』とか『こっちにしよう』とか契約の話などをして帰っていったような、そういう思い出、なぜか久しぶりにその話をさっき思い出しました。10年目というのは節目で寛も『特別なんだよ』と言っている気がして」


明るい性格で友人から慕われていた寛さん。社会福祉士を目指して、2014年、第一志望だった当時の首都大学東京に入学しました。


2016年1月15日の未明。寛さんなど乗客39人を乗せた大型バスが、軽井沢町の国道18号碓氷バイパスで、道路から3メートル崖下に転落しました。

大学生など15人が死亡、26人が重軽傷。寛さんは犠牲者のひとりでした。