■一歩ずつ進む被災地 日常を取り戻す一方で…
荒川から水をくみ上げる取水口の土砂などが取り除かれ、田んぼがようやく潤いました。

【農業 遠山庄平さん】
「本当にありがたいですね。安堵しましたわ。早めに通水してもらってよかった」
大切な飲み水も3週間ぶりに飲めるように。
【男児】「(Qおいしかった?)うん、おいしかった!」
【住民】「(Q水道水が飲めるようになったが)助かります。それが一番」
8月26日には夏休みが明け、村上市の保内小学校で授業が再開。
「水害に負けない楽しい思い出を一緒に作っていきましょう」「はい!」
当たり前だった日常が少しづつ戻り始めました。
関川村の温泉旅館も一歩づつ前に進んでいました。
【鷹ノ巣温泉 喜久屋 小山泰喜さん】
「率直に嬉しい。お客さんとも会えるので楽しみです」
【客は】
「テレビで営業再開のニュースを見て、すぐ電話で予約した」
9月、8部屋あったうちの3部屋のみですが、営業を再開しました。
【鷹ノ巣温泉 喜久屋 小山さん】
「やっぱり嬉しいですし、ちゃんと迎えられてよかったなという気持ちはありますね。川側に面しているので、景色見ながら入るのが一番の癒しじゃないかなと思います」
他の被災地が前に進む中、小岩内集落だけは被害の爪跡が生々しく残っていました。
9月、岸田総理が訪れ、被災状況を確認。
【岸田総理】
「住まいの確保をはじめとする生活再建のために、全力で取り組んでいかなければならない」
その頃、小岩内集落の松本安一郎さんは妻と2人で避難所で生活していました。そして…

【松本安一郎さん (90)】
「やっぱり小岩内集落で皆さんと一緒に住みたかったけどね。この先どうなるか分からないけど…仕方ないですわ」

一緒に暮らしていた息子夫婦と話し合い、自宅の取り壊しを決めました。