昭和天皇在位60年を記念した1万円銀貨幣のニセ物を信用金庫や農協で換金し、現金をだまし取る。そんな手口による被害が全国で相次いでいます。警視庁は、これまでに5人を逮捕しました。
偽造通貨行使の疑いで逮捕された中国籍の会社役員、シュエ・ジーウェイ容疑者(36)。去年6月上旬、東京都内の信用金庫でニセの1万円銀貨幣19枚を本物のように装い使った疑いが持たれています。
犯行に使われたのは、40年前、昭和天皇の在位60年を記念して作られた銀貨幣のニセ物です。
当時、銀貨幣は1000万枚発行され、購入するための抽選券を求めて行列もできました。本物は金融機関に持っていくと1万円に換金することができます。そんな銀貨幣に目をつけて、今回のニセ銀貨幣は造られたとみられています。
2つをよく見比べると、ニセ銀貨幣は白っぽく見え、光沢がないのが分かりますが、専門家は窓口での真贋鑑定は難しいと指摘します。
偽造通貨対策研究所 遠藤智彦 所長
「機械がないので、鑑定機が。目視になると。偽造をその場で見破るっていうのは、ちょっと難しいと思います」
記者
「ニセの銀貨幣は、こうした街中の信用金庫などに持ち込まれました」
警視庁によりますと、去年4月以降、ニセの銀貨幣は全国7都県の信用金庫や農協、あわせておよそ30店舗に持ち込まれ、被害は少なくとも630万円にのぼるということです。
財務省もニセの銀貨幣が相次いで確認されているとして、注意を呼びかけています。
財務省
「真偽に不安を感じられた場合には、お近くの警察、または日本銀行までお知らせください」
警視庁はシュエ容疑者以外に、去年、別の信用金庫で同様の手口でニセの1万円銀貨幣を使った疑いで、ほかにも4人を逮捕していて、入手経路などを捜査しています。
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