大阪・北新地の心療内科クリニックで26人が死亡した放火殺人事件から、きょうで1年です。現場から中継です。

大惨事となった事件から早くも1年が経ちました。現場だけが時が止まっているような感覚をおぼえます。

去年12月17日、心療内科クリニックが炎に包まれ、院長を含む26人が死亡。谷本盛雄容疑者(当時61)も事件後に死亡し、今年3月の書類送検をもって捜査は終わりました。

発生から1年を迎えた現場では、手を合わせる人の姿が見られました。

交際相手を亡くした男性
「(彼女は)もうすぐ復職することが決まっていて、あと1週間行ったら終わりやというところで、僕に朝『行ってきます』とLINEをくれたのが最期やったんで。1年経ったから来ようとは思ったものの、胸が締め付けられる思いです」

深い孤独や貧困が容疑者を犯行に追い込んだともみられている一方で、遺族や残された患者らの喪失感がいまだ癒やされることはありません。