苦しかった出雲…個人では奮闘も届かなかった目標
10月の出雲駅伝、チームは苦戦を強いられる。前半区間で下級生たちが苦しい走りになると、5区で同期の塩出翔太選手にタスキが渡った時にはなんと全体11位。塩出選手は区間賞の走りを見せ順位を一つ上げるも、最終6区の黒田選手が走り出した時には10位。優勝の可能性はほぼない状況だった。それでも。
(黒田朝日選手)
「やるしかないという状況だったので、一つでも上の順位をと考えながら走りました」
3人抜きの激走で7位フィニッシュ。区間賞を獲り、エースの意地を見せた。レース後、チームのメンバーを前に黒田選手はいたって冷静だった。
(黒田朝日選手)
「まず(駅伝)1戦目は厳しい結果になったと思いますが、これで全てが終わったわけではないので。今回の経験を糧にあと2戦「次は勝つ」という思いでやっていきましょう」
最後には、カメラに向かい笑顔で宣言をしてくれた。
(黒田朝日選手)
「次は勝ちます!頑張ります!」
続く全日本大学駅伝では7区・区間賞で区間新記録。チームとしても総合3位と箱根にむけた手応えを感じるレースとなった。さらには、MARCH対抗戦・10000メートルでは黒田選手が27分37秒62の自己ベストで優勝! 2月のマラソン挑戦以降、スタミナに更なる自信をつけ、スピードも磨いてきた黒田選手の底力を見せつけた。














