「なんで主将をやってるんだ(笑)」エースであり主将であること。
黒田選手は、今季チームの主将を務めている。青学ではエースが主将を務めることは珍しいが、チームでミーティングを重ねる中で自ら立候補し、就任したのだという。
(黒田朝日選手)
「学年の全員のタイプというのもありますし、みんな、前に立って引っ張っていこうというタイプじゃないのが僕らの学年の色というか、そういうところなんで。最終的に総合的に考えた時に自分がこの中では適任なのかなっていうのがあったのかなと思います」
(記者)
「主将としては、どんなスタイルで行こうかなとか考えていますか?」
(黒田朝日選手)
「監督にも言われたんですけど、責任感とかに押しつぶされるようになるんじゃなくて、“自分のいいところを貫いて”という風に言われたので。自分は走りで引っ張っていくのが1番なのかなって思っていますし。不安とかそういうのはないですね」
一方で、今年の8月には、同じ青学・陸上競技部に所属する弟の然選手とともに、こんな風にも話していた。
(黒田朝日選手)
「僕は基本的に1人でいるのが好きなタイプで、あまり人と交わろうとしないんで」
(黒田然選手)
「朝日はマイペースなのであんまり人に合わせない(笑)」
(黒田朝日選手)
「なんで主将をやっているんだという話なんですけど(笑)」
しかし、原晋監督は黒田朝日選手について“主将に適任”だと太鼓判を押す。
(原晋監督)
「私は適任だと思っています。冷静に忖度なく対応してくれる。“自分のことは自分でしっかりやる子”なのでわがチームのキャプテン像としては非常にいいものがあるかなと思いますね。」
(記者)
「あまり“俺についてこい”というような感じではない、やわらかい雰囲気ですよね」
(原晋監督)
「青学では一から十まで厳しく言いながら指導するスタイルをとっていないんですね。訓練型の組織ではなくてそれぞれが自らを律する“自律”を目指して運営しています」
「彼(黒田選手)も大きい声で指示をするリーダーではなくて、“共に目標に向かって歩もう”という方向性を示しながら各々が頑張るーその模範生が黒田朝日なんですね。だから本当に自分で目標設定をしてやるべきことをやって、抜くところを抜くといった青学のスタイルをチームに反映させている」
主将としてエースとして…自らの背中でチームの在り方を示し、先頭を走り続けた。しかし、4年時の学生三大駅伝のスタートは苦しいものとなった。














