原晋監督はなぜ黒田選手にマラソンを勧めたのか
9月、新潟県での妙高合宿で青学・陸上競技部の原晋監督に話を聞いた。
(原晋監督)
「(黒田選手は)決してラストスパート、矢を打つような天性のスピードが決して高いわけではありません。でも“押していく”能力は非常に長けている。だから高校時代は3000メートル障害で全国級の力を持っていましたけど、シニアになるとトラック競技ではスプリントがないと勝ちきれないんですね」
「ただ、スプリント力を重点的に強化するというよりは持久系能力をもっと上げることで彼の能力は開花する。だから早い段階でフルマラソンにチャレンジをして、結果として大成しましたよね」
そして、こう断言した。
(原晋監督)
「将来、マラソンの日本記録を出すんじゃないかな」
初マラソンで大記録を打ち立て、その才能を一層開花させた3年時の黒田選手。
学生陸上界を代表する世代トップランナーとしてさらに名を知られるようになり、最終学年を迎える。
【第3話】へ続く
最後の箱根は2区か5区か…「仲間と一緒に優勝を」
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【第1話】
「これちょっと終わったかな」と思っていた初の箱根路
【第2話】
初マラソンで日本学生記録も「もう走りたくない(笑)」














