オレンジ色の作業着を脱ぎ、迷わず海に入った稲田さん。普段から海に潜って魚とりなどをしていたので、泳ぎには自信がありました。

溺れている中学生は目の前。

稲田勝利さん
「『つかむなよ』と声を掛けたら『わかりました』と向こうが答えたので、とりあえず脇を抱えるような格好で、向こうには持たせずにこっちが持ってやるような格好で、背泳ぎみたいな形で上を向きながら、陸の方に泳いで戻りました。」

海での人命救助についてインターネットから知識を得ていた稲田さん。踏み出す勇気、それを支える体力、そして冷静な判断力が前途ある中学生の命を救いました。