北アルプス水晶岳で行方不明となった33歳男性の捜索で、28日午前、男性と同行していた埼玉県の男性が富山県の防災ヘリで救助されました。行方不明の33歳男性の捜索は続いています。

警察によりますと、救助されたのは、埼玉県越谷市の男性会社員(31)で、前日の27日に地上の山岳警備隊と合流、一夜明けて28日午前8時46分ごろ、標高約2850メートルの水晶小屋の近くで県の防災ヘリで救助されました。

救助された男性は、行方がわからなくなっている山梨県甲府市の団体職員、三井貴也さん(33)と2人で12月20日に長野県側から入山していました。

2人は水晶岳や薬師岳を越え、8日間かけて岐阜県側から下山する登山計画を立てていましたが、25日昼ごろ、天候が悪化し水晶岳南側で雪洞を掘って滞在していました。

その後、午後11時半ごろ、雪かきのため雪洞の外に出た三井さんを男性が確認したのを最後に行方が分からなくなりました。

警察によりますと男性会社員は27日に山岳警備隊と合流することができ28日午前8時46分ごろ、標高約2850メートルの水晶小屋の近くで県の防災ヘリによって救助されました。

男性にけがはありませんが、三井さんは28日午後1時現在もまだ見つかっていません。県の防災ヘリに加え地上では山岳警備隊4人が引き続き捜索にあたっています。