部下の一言ではっとして…社長就任を決意
―――社長の打診を受けたときは?
「わぁ、えらいことになったな」と。部下を僕のオフィスに呼んで「大変なことになってしまったけどどうしようかな」と彼に言ったら、「卓さん、こういうものは運命だから受け入れないとダメです。社員のために頑張ってください」と言われたんです。それで「あっ」と思いまして。「自分が社長になる、自分がどうしよう…」ではなくて、社員と一緒に将来を進んでいくことが重要だと、彼の一言で気付きました。
―――USJは当初、ハリウッド映画に特化したテーマパークでしたが?
最初は日本の市場、またはアジアのマーケットをそれほど理解できてなかったのではないかと思います。調査をしてみると、昔ながらのジョーズやジュラシック・パークなどハリウッド系のコンテンツがお好きな方と、アニメやゲームなど日本のコンテンツが好きなお客様が半々ぐらいなんですよ。これからパークを成長させていく際は、このバランスを考えながら進めていく必要があると考えています。
―――来場者数が世界で第3位ということですが、どう分析されていますか?
お客様が何を求めてらっしゃるのか、どういったところにストレスを感じていらっしゃるのか。もちろん我々も100%理解できているわけではないですが、継続的にしっかりお客様と向き合って、仕事をしているということが、このパークが成長できた理由だと思っています。
―――社長としてやり遂げたいことは?
パークの将来像については、高いゲスト満足度を追求しながら、お客様が元気になれる、または悩み事なども吹っ飛ぶ場所になればいいなと思っています。新しいエリアやアトラクションについては発表前なのでお話できませんが、新しいシーズナルイベントなどを展開したいです。
会社としても、お客様はもちろんですが、従業員が楽しく働いて満足する、従業員1人1人の人生が豊かになるような会社環境を作っていきたい。
またこの大阪・関西が、東京に匹敵するように、もう一度盛り上がるよう各企業と連携してやっていきたい。関西の可能性は大きいと思っています。














