クリスマスや年末年始でも人気の果物が、シャインマスカットです。
旬を過ぎたはずのシャインマスカットですが、いまも出荷が続いています。
そのわけとは?

寒空の須坂市。圃場にブドウの姿はありません。
しかし!市内の共選所にはたくさんのシャインマスカットが!
いったいなぜ?

40アールほどの圃場でシャイマスカットやナガノパープルなどのブドウを栽培する松澤利一(まつざわ・としかず)さん。

自宅横の作業場には大きな冷蔵庫が。
中にあるのは…コンテナに入ったシャインマスカットです。
実はシャインマスカットは長期間の冷蔵保存に向いていて、松澤さんの冷蔵庫では800房ほどが保存されています。

「冷風が上から出るあまり密に入れないで若干隙間を開けて冷気が庫内全体に回るように収納しています、(秋に)ブドウの出荷が始まってもほかの作業もあるので出荷に追われることなく冷蔵庫に保存することで作業の平準化ができることがいちばんのメリット」

共選所には、今も大量のシャインマスカットが持ち込まれます。
16日は、12トンほどが搬入されるなど、冷蔵モノはいまが出荷の最盛期です。

(JAながの須高営農センター・有賀健太さん)「クリスマスや年末にかけて需要、注文がかなり多くなっている状況」

JAながのによりますと、須高地域では200軒以上の農家がシャインマスカット用の冷蔵庫を所有していて、露地モノが終わる11月はじめに合わせて、冷蔵モノの出荷を始めます。

「11月、12月ないしは年明けの出荷で長期販売というところでいま取り組んでいる」

冷蔵庫で保存しておけば、収穫から長ければ3か月ほどは味や品質がほとんど落ちないというシャインマスカット。
冷蔵モノの出荷は2023年2月ごろまで続くということです。