「先生と一緒に暮らしたらシンナーやめられそうな気がする」マサフミを自宅に受け入れるも…

入学式の翌日、マサフミは水谷さんのところに来た。
水谷修さん(夜回り先生)
「『先生、きのうは警察ちくんないでくれてありがとう。で、先生、信用しねえかもしんねえけど、俺今までシンナー何度もやめようとしたことあんだぜ。母ちゃんには泣かれるしよ。族の先輩からは死ぬぞって脅かされるしよ。でもダメなんだ俺1日2日で意思弱えから使っちまう。考えたんだけどよ、俺先生と一緒に暮らしたらシンナーやめられそうな気がする』」
水谷さんはマサフミを自宅に受け入れた。1週間、10日暮らし、シンナーをやめると家に帰る。
水谷修さん(夜回り先生)
「家帰った3日か4日後には、午前3時ごろに泣きながら電話があるんです。『先生ごめん、先生ごめん、俺今シンナーラリってる。昨日までは先生のこと思い浮かべれば、これっぽっちもシンナー使いたいって思わなかったのに、夕べ放課後、体が勝手に動いて、先輩んち行って分けてもらって、気づいたら吸っちゃってた。先生、俺のこと嫌いになるか捨てるか』って泣くんです」
水谷さんは再びマサフミを自宅に受け入れた。
夜回りにも一緒に行った。
同じことを3か月近く繰り返した。
当時、水谷さんは薬物・ドラッグについて何も知らなかった。














