「いろいろな人が来る村にしたい」

2年ぶりの「からこ磐持大会」当日、県内外から集まったボランティアや地区の女性たちが新米を使ったおにぎりや豚汁を作りました。会場は常盤貴子さんと作った地区の憩いの場「風と光のふるさとGarden Karaco」。

「からこ磐持大会」は江戸時代、年貢を逃れるため隠れて収穫した米を俵に詰めて担ぎ、その後、酒を汲み交わしたのが始まりとされています。大人は30kgから90kgまでの俵に挑戦し、力自慢をします。

大人から子供までおよそ30人の笑顔が溢れた大会に、金沢大学の大学院に進学した伊藤さんも参加。「子供たちが上げている姿を見て、自分でもいけるかなと思ったんですけど、めちゃめちゃ重かったです」と60kgの俵上げに挑戦した感想を話します。「イベントがあるごとに地域の皆さんが明るくなっていくというか、きょう特にみんなの笑顔が多いなというのは感じました」

加代さんは「例年よりも大人の参加者がすごく多かった」と喜び、「ここは色んな意味で、みんなが協力してそれぞれの持っている力とか、それをお互いリスペクトしてここまで来たなと思うので、今後も協力してさらにいろんな人が来てくれるような村にしたいなと思っています」と力強く語りました。

多くのものを奪った能登半島地震。復興への歩みの中で生まれた若者との新たな交流、強くなった地域住民の絆、そして「いろいろな人が来る村にしたい」という加代さんの思いが、生まれ育ったふるさとに少しずつ花を咲かせ始めています。

全編の動画は、TVerで配信しています。(2025/12/31正午まで)