復興への第一歩「石川モデル」
村の存続が危ぶまれた地区に、2024年7月、一つの希望が生まれました。県内で初めて完成した「石川モデル」と呼ばれる仮設住宅です。木造平屋型の一戸建てで、仮設住宅の入居期限である2年を過ぎた後も住み続けることができます。

半年以上事務所兼倉庫で生活を送っていた田畑さんもこの住宅に入居。「やっぱりいいですよ。ずっと住み慣れたところに住めるっていうのは」と話します。仮設住宅は6棟作られ、間取りは全て4畳半のフローリングと和室の2Kタイプ。新たな生活の基盤ができました。
加代さんの自宅でも自治体が所有者に代わって解体・撤去を行う公費解体が始まりました。「最初はずっと直す、修理することにしてたんですけど、途中から孫たちがやっぱりちょっと怖いって言うから、それならば新築して、また来れるような家にしようと思ったのがきっかけです」と語ります。

自宅の再建まで、加代さんは妻の敦子さんと応急仮設住宅に入居しました。能登町の鵜川小学校で非常勤講師として働く加代さんは「子供たちがよく寄ってきてくれるので、毎日楽しんでいます。(小学校で過ごす時間が)一番幸せな時間かもしれない」と笑顔で話します。














