「自分はもうだめなんだと子どもながらに」
かろうじて生き残ったユキエさんでしたが、すぐに体にも異変が生じました。
ユキエさん
「髪の毛が抜けてね。その時はもう丸坊主になって、全部抜けた。それで『もう生えないよ』って言われて」

看てもらった病院で、母が医師から言われた言葉が聞こえてきました。「この子はもうだめだから、よくみてやりなさい」
ユキエさん
「『もう命がない』って。私のおる前で言ったんだね、先生が。もうね、髪の毛も丸坊主なってるし、やっぱり自分はもうダメなんかな、と子供ながらでも思った」
8歳で死を覚悟しました。
ユキエさん
「でも半年ぐらいでね、ぼつぼつ生えてきましたよ。親も喜んでね、『もう大丈夫じゃね』『髪が生えるね』って」














