被爆から80年 初めて取材に応じ

それまでは、ユキエさんも原爆の話はほとんどしなかったといいます。もちろん、被爆体験を誰かに話すこともありませんでした。そんなユキエさんでしたが、被爆80年となる今年、初めて取材に応じ、あの日の記憶を語ってくれました。

山田ユキエさん

当時8歳だったユキエさんは千田国民学校(現・千田小学校)に通っていました。1945年8月6日午前8時15分。友だちと登校し、学校に着いたときでした。

入り口付近にいたはずのユキエさんは、裏まで吹き飛ばされました。そして、建物の下敷きになり、視界は真っ暗になりました。

ユキエさん
「建物が落ちているから。真っ暗のなか、そのまま這っていったら、明かりがあって。そこを目指すと外に出ることができた。外に出ると火が出ていた。辺りに」