その件を報告する担任からの電話を母親が受け、「臨時の学年集会を開く。生徒全員の前で決意表明するように」という伝言が陵平さんに伝わった。
陵平さんは、その40分後に自殺した。

自死の10か月前 部活指導で折られた心 

実はこの指導の前に、もう一つ大きな出来事が起きていた。記事冒頭の「ケツバット問題」だ。
亡くなる約10か月前、陵平さんは野球部を退部していた。

イメージ画像 野球の部活動

「野球部の顧問が日常的に生徒に暴力を振るうタイプの顧問でした。ケツバットって皆さんわかりますか。選手のお尻をバットで殴る。そういったことを繰り返していたために、それが報道されることになったんです」
「腹を立てた顧問は陵平に、誰がメディアにチクったのかを聞いて回れ、と指示をしました。陵平は1年生の連絡係みたいな、代表のようなことをしていましたので、そういう命令が下されました」