二男を自死で失った大貫隆志さん

大貫隆志さん(一般社団法人ここから未来 代表理事):
「子どもたちはとても簡単な理由で命を絶ってしまいます。まさかこんなことで、というレベルです。ちょっとした暴言くらいいいんじゃない? という思いが、どれくらい危険な思いなのかということをぜひ知ってほしいと思います」

穏やかな語り口の大貫さんだが、筆舌に尽くしがたい深い悲しみを今も抱えている。

中学2年生だった二男、陵平さんが自殺したのは2000年のこと。
陵平さんは、学校で友人たちとお菓子を食べていたことを教員に咎められた。
会議室に集められた生徒9人が、教員12人から約1時間半の指導を受け、他にも食べた生徒がいないか、密告を強制された。