「お母さん ここよ」助けを呼ぶ姉の声が聞こえ

高倉光男さん

光男さんは原爆投下の衝撃を「一瞬、体じゅうがムチ打たれたようになった」と表現しました。母のひささんは「あんたたちは大丈夫か? 和子はどうした?」と、子どもたちを心配していたといいます。

1人、木造の離れにいた姉の和子さんは、倒壊した建物の下敷きとなりました。中学生の光男さんは姉を助けに向かいました。

すると、「ここよ!お母さん助けて!」と姉の声が聞こえました。しかし、2階建ての家がつぶれ、大きな梁が落ちていてました。