「姉を見殺しにしたことは事実」 その弟は…
木造の離れにいた姉の和子さんは、倒壊した建物の下敷きとなりました。当時中学生だった、弟の光男さんは助けに向かいましたが…。
高倉光男さん
「中学生が動かせるはずがありません。微動だにしません。それでも、泣きながら『待ってて、今、助けてあげるから』と。ふと気がついたら、まわりに火の手が上がっていた」
このままではみんな焼け死んでしまう。光男さんは、姉の和子さんを残し、重症の母・ひささんを背負って必死で逃げました。
高倉光男さん
「お母さんを助けるために姉を見殺しにしたことは、母には死ぬまで言いませんでした」
母のひささんは、娘・和子さんの最期の様子を知らぬまま、1982年に亡くなりました。














