岡山県倉敷市の靴製造会社が、「一風変わった形」の野球のスパイクを開発しました。県外からも買い求める客が訪れる、というそのスパイク。岡山県出身のトップレベルの野球選手のプレーも支えています。
■そのスパイクは「つま先が割れている!」

(工場に響く作業音)
工場内に響き渡るハンマーの音。職人が、ひとつひとつ手作業で形を整えているのは…。

(岡本製甲 守安弘樹さん)
「いまは、『高校生対応の足袋型のシューズ』を作ってもらっています。弊社が出している野球のスパイクです」

野球スパイクの常識を覆す、“つま先が割れた足袋型スパイク”「VALTAN(ヴァルタン)」です。
■「足袋型」スパイクは、何が凄いのか??
岡山県倉敷市の靴製造会社「岡本製甲」が販売しています。昨年(2021年)度に開発された、この“足袋型スパイク”は、従来の形状では実現できない、「高いキック力」を生み出すといいます。

(岡本製甲 守安弘樹さん)
「従来のスパイクは先にかけて細くなっているんですが、足袋型になっているお陰で『力を入れる時の指が広がる動きがしやすい』。野球のプレーの中で『足の指がしっかりと使える』」

地面にまんべんなく力を伝えることができるので、
・投手は「フォームの安定感アップ」や「ボールに力を伝えやすくなる」
・野手は「打球への反応速度が向上する」
ことなどが期待できるということです。

昨シーズン、プロ野球界でも5人の選手がスパイクを愛用、アマチュア選手の間でも話題となっています。