ハンセン病の親族がいることを理由に「自殺した」

「家族の被害は置き去りにされてきた」

そう指摘した元患者の男性がいる。生前、男性は、家族の壮絶な人生を、仲間との勉強会で打ち明けていた。

(元患者の男性/2012年)
「私のおばが自殺してるんですよ。私のために。娘が結婚するといっていたのが破談になったと言って。本当に申し訳ない思いがしております。

父親の納骨をした時に親戚が来まして『もうこれであなたと実家の縁を切らせてください。そして手紙や電話は一切やめさせてください』と言うから、『分かりました』と。

それだけハンセン病に対する地域社会と親族の断絶というのは大きいし、また結婚にはみんな困っているんです。これは私1人じゃないと思います」