「患者狩り」によって「恐ろしい病だ」というイメージが植え付けられた

いわゆる患者狩り、さらに必死になって患者を見つけ出す無らい県運動が官民一体で行われた。恐ろしい病という誤解が広く社会に植え付けられた。国のハンセン病療養所の1つ長島愛生園、多い時で2000人以上が収容されていた。

患者が出た家の消毒の様子

ハンセン病はらい菌により主に皮膚や末梢神経が侵される感染症だ。感染力は極めて弱く戦後まもなく特効薬が登場して治る病となったが、国は医学的根拠のない隔離政策を改めることはなかった。

家族も過酷な差別と偏見に苦しめられてきたという。

(原田信子さん)
「母は私以上に苦労したと思うよ。だって、働いていた場所をクビになったわけだからね、母はね。風邪引いたり具合が悪くなったりすると収入がないから、よく『死のう死のう』っていうのは何回も母も言いましたよ」