「市バスの混雑が少し緩和されるかも」

中国人観光客が減少すると、どのような影響があるのでしょうか?
近畿大学・高橋教授は「最近の中国人観光客は“個人旅行”が増えている。団体ツアー参加は13%」と指摘。大型の観光バスではなく市バスの利用も多いため、中国人観光客が減少すると、その市バスの混雑が少し緩和されるかもしれないと言います。
また、このまま中国人観光客の減少が長引いた場合、京都の観光業界が“ターゲット”を変更する可能性があるとも指摘。過去の事例として、米国最大の歴史保存地区である東海岸・チャールストンを挙げています。
この地域では、2001年9月11日の米同時多発テロで「飛行機利用のインバウンド客はしばらく来ない」と判断し、「車で来られる範囲内」に重点的にプロモーションを実施。その結果、同年11月には旅行需要が前年比を上回ったそうです。全米での回復は翌年4月であったということで、チャールストンの回復の速さが際立ちました。














