詐欺を見抜くポイントは
石川県警察本部・生活安全企画課の育野献次席は、この通話にはいくつもの詐欺の特徴が表れていると指摘する。
【石川県警・育野次席】「警察が電話で『あなたが捜査対象になっている』と伝えることはありませんし、SNSやビデオ通話を使って連絡を取ることもありません」まず、会話の冒頭で「第三者と周りにいない環境を作ってほしい」と要求した点について、育野さんは次のように説明する。
【石川県警・育野次席】「犯人側が情報漏えい防止の観点ということで、周りに人がいない環境を作ってほしいと言っているのは、周りの人から阻止されたりするのを防止するためであったり、周りの人と相談しないための環境づくりをしようとしているんです」

さらに、電話番号にも注目すべきポイントがあった。
【石川県警・育野次席】「電話番号の表示が『+1』から始まっているのですが、これは国際電話番号です。警察が国際電話から電話をかけることはありません。特殊詐欺の犯人の電話は、国際電話からかかってくることが多いですので、こういった場合は詐欺を疑ったほうが良いです」
石川県警には過去に、「石川県警に行ってほしい」という詐欺電話を受けて、神奈川県から実際に石川県警まで来てしまったという人もいたそうです。すぐに遠くまで行けないと伝えると、相手は「電話で捜査を続ける」と言って話を続け、「あなたの口座に入っている現金を調べる必要がある」などと言って金銭を奪い取ろうとするケースもあるということです。














