「活動休止」報道に同級生「完全にやめると決まったわけではない」
地村さんのこうした活動の変化を巡っては、一部で「高齢を理由に講演の活動を休止する意向」との報道も出た。23歳で日常を奪われ、帰国後も「救う会福井」の活動に協力し、拉致問題の解決を訴え続けてきた。その背負ってきた歳月の重みと心身の疲労は、計り知れないものがある。
活動を共にしてきた「救う会福井」の会長であり、地村さんの同級生でもある森本信二さんは、一連の報道に対して複雑な胸の内を明かす。
救う会福井 森本信二会長「実際、小・中学校をまわって拉致問題啓発講座っていうのをずっとやっていましたが、本人の申し出もあり令和7年度は行っておりません。以前から引き受けていた今回の講演は行いましたが、新規の依頼は全てお断りしている状況です」
しかし、森本さんは「完全に辞める」と決まったわけではないと強調する。
救う会福井 森本信二会長「本人の口からは(休止すると)私は聞いていないです。ただ、我々救う会のメンバーも全員が70歳の同級生なんですよ。(地村さんが)体調も良くて、手伝おうかなということであれば、一緒にさせていただければと思いますけれども、『無理に頼むわ』っていうことは私自身はもう言わないつもり」
森本さんは、地村さんの体調を最優先に考えながらも、また共に活動できる日が来ることを願っている。














