子供たちへの講演を休む理由
解決を急ぐ思いは、地村さん自身の活動の変化にも表れている。
地村さんは最近、小学校での講演会を休んでいるのだ。
地村保志さん「子供たちに拉致の啓発をする理由はどこにあるんだろうなと。子供たちが大きくなって、拉致問題を解決するって言ったってもう間に合わないんですよ」
講演の締めくくりには、いつもこう伝えていた。
地村保志さん「皆さんにはもう拉致問題は解決できません。だからせめておうちに帰ったら、お父さんお母さんおじいちゃんおばあちゃんに地村さんがこういう話をしていましたよと。だから協力してあげてくださいよっていうことを伝えてください」
地村さんは問いかける。
地村保志さん「わざわざ何も知らない子供たちに、40年前のあの怖い、悲しい話をする必要はあるのかなと思って、今ちょっとお休みをいただいているところです」














