「和佳子」という名前に込めた願い
八島さんは、若い世代に自らの体験や思いを語り続けています。講演会の冒頭、和佳子さんの生い立ちを、八島さんは懐かしそうに振り返りました。

和佳子さんが生まれたのは1977年1月1日、雪の降る朝でした。「生まれる前から、どんな名前を付けようか一生懸命考えました」と八島さんは振り返ります。
生まれてきたのは「ものすごく可愛い女の子」。八島さんは、娘に美しく育ってほしいと願いました。見た目だけでなく、心も美しい人になってほしい、そんな思いから、最初は「美」という字を名前に入れようと考えました。
しかし、調べていくうちに、中国では「美」よりもさらに美しい人を「麗人(れいじん)」と呼び、さらに最上位の美しい女性を「佳人(かじん)」と呼ぶことを知りました。
「和やかな、平和な人生を送ってほしい。そして、より美しくあってほしい」
そんな願いを込めて、八島さんは生まれてきた女の子に「和佳子」と名付けたのです。














