東京を中心にマンション価格が歴史的な高騰を続ける中、異例のスピードで事業を拡大させている『オープンハウスグループ』。戸建て・マンション・ホテルの“三刀流”で挑む狙いとは。
箱根にホテル開業で「新たな顧客を」

11月、日本有数の温泉地にオープンしたホテル『KÚON 箱根強羅』(神奈川県)。

一歩足を踏み入れると“大人の隠れ家”とも呼べる雰囲気の空間が広がり、全室に源泉かけ流しの温泉を設えた14の客室は、伝統的な「和」と「モダンデザイン」が融合。(1泊1人4万2000円~)

<お茶と和菓子で五感をひらく、唯一無二のデザイナーズホテル>をコンセプトとし、宿泊者限定のティーラウンジでは、和菓子作家監修の和菓子と目の前で淹れるお茶も楽しめる。
宿泊客(20代カップル):
「和菓子とお茶で日本文化を楽しめる、そういうのがいいなと。非日常で」
単なる宿泊ではなく、“非日常的な体験”を宿泊者に提供するというこのホテルを手がけるのは、戸建て販売を主力としている不動産ディベロッパー『オープンハウスグループ』(本社・東京都千代田区)だ。

“便利地・好立地”なマイホームの提供を掲げてきたオープンハウスが、なぜホテル事業に参入したのかー
『オープンハウス・ホテルズ&リゾーツ』渡部達也社長:
「いままで利便性をそんなに求めていない方にも『オープンハウスグループってありかも』と思ってもらえるきっかけにはなりうる。“いままでリーチできていなかった顧客”に対して良い面のブランド認知を伝えていける」
既存物件を取得しリノベーションを行うことで“コストを大幅に圧縮”し、構想からわずか1年という“スピード開業”が実現できたという。















