「みんなやりたくない」“永田町の常識”に吉村代表が騙された?

 維新が連立の条件としていた「議員定数削減」。審議入りすらできないまま、今国会の成立が見送られる形となり、維新・吉村代表は「スピード感なさすぎて残念に思います。いつまでたっても結論が出ない。それで17日で終わりですからね。そのあと正月休みに入る。まっぴらごめんですね」と発言しました。

 ―――維新・吉村代表は「野党は削減に消極的」だと批判していますが。
 松井一郎氏「『野党は与党の邪魔をするのが仕事』というのは、永田町の一番の悪いところ。『永田町の常識は世間の非常識』と言われる。常識外れなんですよ。だから、吉村代表は永田町の住人を半年しかやっていないので、騙されやすいんです。最初(2012年)に議員定数削減を言い出したのは立憲の野田代表ですから。吉村代表は『野田代表も言ってたんだから、一緒にやりましょう』と説得すれば話が通じると思っていた。でも、そんな文化じゃないんです、永田町は。逆に言うと、吉村代表以外、与党も含めてみんなやりたくなかった。やろうと思えば、強行採決できるんです。でも、『選挙というのは民主主義の根幹ですから』などやらない理屈をつけて、先延ばしになっているわけです。『乱暴だ』と言っている野田代表は当時、もっと乱暴にやろうとしていた。みんなやりたくないんです」

 ―――先日、MBSが取材した際、「来年の通常国会でも成立しないだろう。自民党はやる気がない」などと言う維新幹部もいました。維新も一枚岩ではないのでしょうか?
 松井一郎氏「吉村代表が知事として外から情報をドンと出していく中で、国政にいる人たちの混乱はあるのでは。僕もそうだったけど…もう少し丁寧にやっていましたね。表でドンと言う前に」