9年前、当時4歳の息子を交通事故で亡くした交通指導員と大分県警察学校の入校生が17日、大分市内の中学校を訪れ、交通ルールを守ることの大切さを伝えました。

この取り組みは、「おおいた冬の事故ゼロ運動」の一環として行われたものです。17日は、県警察学校の入校生が大分市立野津原中学校を訪れ、全校生徒約30人を前に自転車の交通安全教室を開きました。授業では、最近の事故状況や走行マナーについて、アドバイスが送られました。

また、今回は交通指導員の竹山武志さんも参加しました。竹山さんは9年前に当時4歳の息子を事故で失った経験から、交通安全を呼びかけるパンフレットを自作。生徒一人ひとりに手渡し、「ルールを守り、命を大切にしてほしい」と呼びかけました。

(交通指導員・竹山武志さん)「交通ルールを遵守していくことで自分の身を守っていくこと、無理な運転をしない。とにかく加害者にならないということを意識してほしい」

大分県内では16日までに交通事故で38人が亡くなり、去年の同じ時期と比べて12人増加しています。