対策用のおこめ券の使用期限は来年9月
また、今回の経済対策用のおこめ券には、使用期限が設けられることになりました。期限は「2026年9月末」までと明記されることになり、これも不信感を抱かせます。
一般的に経済対策は、一定期間内に需要を喚起する目的で策定されるので、商品券などに使用期限が設けられること自体は、不思議ではありません。特別な商品券を新たに発行するなら、なおさらです。
しかし、おこめ券は既存の商品券ですし、そもそも需要喚起策ではなく、家計支援のための政策です。人によって、消費量の少ない人もいれば、一定の備蓄があって、急いで買う必要のない人もいるでしょう。
来年9月と言えば、26年産の新米が市場に出始める時期です。新米が市場に出回る前に、少しでもおこめ券を使ってもらい、コメの需要を支えたいという「期待」が、私には透けて見えます。
高市総理が国会で「おこめ券が大好きな農水大臣」とまで紹介した、鈴木農水大臣の「本音」は、需要下支えによるコメ価格の維持にあるのではないでしょうか。そうです、需要喚起策というのが、むしろ本質なのかもしれません。














