今年11月、大阪市淀川区の高校のテニスコートにいる生徒に向かって、隣接するマンションから陶器のような物などを投げ込んだとして、殺人未遂の疑いで逮捕された女性(47)について、大阪地検は「不起訴」としました。

 大阪市淀川区の女性(47)は、11月18日朝に自宅マンションから、隣接する大阪府立東淀川高校のグラウンドにいる生徒らに向かって、陶器のような物やスプレー缶を投げ込んだとして、殺人未遂の疑いで逮捕・送検されました。

 当時、グラウンドでは教諭1人と女子生徒21人がテニスコートで授業中で、陶器のような物は生徒から約1mの地点に落ちて粉々に割れましたが、けが人はいませんでした。

 警察の取り調べに対し女性は、「生徒を黙らせてやろうと思った」という旨の供述をしていました。

 大阪地検はこの女性について、罪名を暴行に変更したうえで、12月9日付けで「不起訴」としました。

 地検は「捜査の結果、諸状況を考慮した」としています。