秋・新米の出来は?

秋、新米の季節が到来です。

(米見 奥津賢司社長)
「出来としては、昨年一昨年よりはよくできています。当てはまったのかな寒暖とか」
今年は全国的に豊作に。多くの生産者が去年を上回る量を収穫する中、JA岡山とJA晴れの国岡山は農家からコメを集荷する際の前払い金=概算金を60キロ当たり約1万円アップ。過去最高額に引き上げ、農家の利益確保と集荷体制の強化に乗り出しました。
(米見 奥津賢司社長)
「今までの値段だとはっきり言って赤字続き。もしくは手出しをしてでも(従業員の)工賃を守っていこうというのが今までの段階だったんだけど、ある程度の単価がついたということで、これから下がらずにこのまま続けば生産意欲は出るなと」

「あと5秒です」
10月、岡山市南区で行われた新米の盛り放題イベントには朝から長蛇の列が。「(朝)7時から(並んでいる)」「お米が高いから全力で積もうと思って」
参加費770円で5合升に盛り放題。コメの高値が続く中、挑戦者からは喜びの声が聞かれました。
「Q.この記録はどうですか?」
「うれしいです。1時間待った甲斐がありました」「お肉と一緒に食べたい」

大人気の新米ですが、多くの人が購入するまでには至っていないのが現状です。今年1年のコメの販売量の推移です。備蓄米の放出後、一時的に上昇したものの、新米の季節になるとその高値を嫌ってか再び低迷。今年は全国的に豊作がゆえに、関係者も頭を悩ませています。

(JA全農おかやま農産・園芸部 小原久典部長)
「このまま(令和)7年産米の消費が遅れるということになると、(令和)8年産米の作付けが減るでしょうし、(コメ不足による)令和の米騒動にならないように国の施策も含めて生産者の皆さんに情報をお伝えしながら安定した生産をするのが一番かなと思っております」














