大きな転機となったのが…

さらに、大きな転機となったのが…。

(小寺健太記者)
「ようやく香川県でも備蓄米が店頭に並ぶとあって、店の前には朝から長蛇の列ができています」

政府が随意契約で行った備蓄米の放出です。5キロ約2000円のコメを求めて店には多くの人が殺到。

(備蓄米を購入した人)
「ちょうどお米が少なくなっていたのでありがたいです」
「うれしい。安く買えたから」
「高いものを我慢して買っているので、いろんなところにコメが行きわたったらいいなと思います」

いわゆる「古古古米」の販売は社会現象となり、先週、発表された流行語大賞のトップテンにもランクインしました。格安のコメの登場で、平均販売価格は一気に下降。5キロ3500円近くまで下がります。しかし、8月以降、備蓄米の販売が徐々に終了していくと価格は再び上昇に転じ、9月以降は4300円前後で推移しています。消費者の選択肢を広げた備蓄米ですが、小売店にとっては頭を悩ませる存在でもあったといいます。

(グランドマート岡本和恵取締役)
「もう本当に大変だったというのに尽きるんですけど。やはり味の心配、品質の心配もしながら。玄米で来るというのもはじめてだったので、精米をどういう風にしていくかとか、2000円で売るという販売価格は決まっているんですけれど原価はわからないまま販売している。10トン仕入れたコメが何袋になるかを最終的に計算しないまま走り出すという感じでした」