破産管財人 債権者に返済できる見込みは「極めて薄い」

 破産の前に何が起きていたのか。取材班が企広の社長の自宅を訪ねるも会うことはできず、代理人弁護士を通じて取材も申し込みましたが、「回答できることはない」と応じてもらえませんでした。
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 ただ、今年8月、神戸地裁姫路支部で開かれた債権者集会の出席者によりますと、破産管財人などからは去年時点で会社が2億8700万円の債務超過となっていた一方、破産する前の月まで新規契約を取っていたと説明があったといいます。

 なぜ直前まで仕事を受けていたのか問われると、社長はこう答えたといいます。

 (「企広」の社長 ※債権者集会の出席者によると)「いろいろ金策にも走っておりましたし、案件もそこそこありましたので、それを契約して運営していこうと。待っていただいている支払いもそこで払っていこうと考えておりました」

 また、破産管財人からは、債権者に返済できる見込みは「極めて薄い」との説明があったということです。