「脅したいわけでも、責めたいわけでもない」未来の保育士たちへ

私たちが、未来の保育士さんである皆さんにお願いしたいことがあります。
一つは、本当にその子・その子に合わせた保育を考えてほしいです。
基本はとても大事です。
学校で学んだことも大事にしてください。
園のマニュアルや国や自治体が出しているガイドラインもあります。
本当にたくさんあって、覚えるだけでも本当に大変だし、迷うこともとても多いと思います。
でも、だからこそ、当てはめようとするのではなく、まず、子どもそれぞれに寄り添ってほしいです。
子どもとの信頼関係を築いてほしいです。
二つ目は、チームで守るということです。
「担任の先生だけが分かっていればいい」
そういうことは全くなく、新人だからこそ、ベテランだからこそ、調理員さんだからこそ、栄養士だからこそ、看護師だからこそ、本当に多角的に考えて、気づけることや疑問が出てくると思います。
そして、気づいたことを共有できる雰囲気や園の体制が、子どもたちを守ることに繋がっていくと思います。
目上の人に意見するのは、本当に大変だと思います。
だけど、それが一体誰のためなのかということをしっかり考え、子どものために行動できるような人になってほしいです。

ここに来たのは、本当に脅したいわけではなく、本当に攻めたいわけでもありません。
ただ本当に「子どもの命を守るのは自分だ」という意識を持ち続けて、保育園で頑張って欲しいと思います。
頑張って勉強した2年間を誇りに思って、行動してほしいです。
息子のようにつらい経験や、しんどい思い、私達の家族のような思いを誰にもして欲しくないです。
息子がこうして生き延びて、ここにいる意味というのは、きっと皆さんに会うためだったと思っています。
本当にどうか、子どもたちの笑顔守れる先生方になってください。【前編・後編のうち後編】














