今回の地震では、気象庁は「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を運用後初めて発表しています。こうした情報は、鹿児島でも他人事とはいえません。
今回の地震が起きた地域では、比較的大きな地震のあとに、さらに大きな地震が起きたことが過去に何度かありました。

1963年には択捉島南東沖地震で、最初の地震のおよそ18時間後に、より大きな地震が発生。2011年の東日本大震災も、その2日前に大きな地震がありました。

気象庁は今後1週間、大規模地震が起きる可能性について「およそ1%」としています。一見、低い数字に見えますが、確率は平常時の10倍に高まっていて、今後1週間、防災対応をとるよう呼びかけています。
これに似た気象庁の情報が「南海トラフ地震臨時情報」ですよね。

去年8月に日向灘を震源とし大崎町で震度5強を観測した地震では「巨大地震注意」の情報が発表され、鹿児島県内でも1週間、大きな地震に備えたことがありましたよね。
鹿児島大学の井村准教授は、巨大地震はもちろん、まずは同じ程度の地震に備えてほしいと話します。

(鹿児島大学 井村隆介准教授)「後発地震や南海トラフ地震臨時情報は、広い範囲に注意を呼びかける。通常大きな地震の後、同程度の余震が考えられる、今回揺れが大きかった地域は、まずは同程度の地震に備えること、それによってより大きな地震に対してもきちんと備えられる」

こうした情報が発表された時、気象庁は求められる防災対応として、
▼日ごろからの地震の備えの再確認や、
▼揺れや津波からすぐに逃げられるようにしておく、
▼非常持ち出し品を常に身近に備えておくことなどを挙げています。

井村准教授は、「自分の命は自分で守れなければほかの人を助けることもできない。普段から自分の命を自分で守るというのはどういうことなのかを考えてほしい」と話しています。














