リーグ戦を5位で終えた鹿児島ユナイテッドFCは、J2復帰へ、7日から最後の一枠をかけたプレーオフに臨みます。

(記者)「プレーオフ前最後のメディア公開日です。選手たちがピッチへと出てきました。一発勝負のプレーオフ、どんな戦いを見せてくれるのでしょうか」

リーグ戦を5位で終えた鹿児島ユナイテッドFC。目標だった、優勝・自動昇格には届かなかったものの、昇格最後の一枠をかけたプレーオフの権利をつかみました。

3日の練習は非公開で行われ、冒頭15分のみが報道陣に公開。選手たちは引き締まった表情だけでなく、時折、リラックスした表情も見せました。

(相馬直樹監督)「プレーオフは全く別の大会になる、『リセットして』と話した」

(河村慶人選手)「しっかり締めてやるところ、リラックスしながらやるところと、しっかりメリハリがあって、いい練習ができたと思う」

7日から始まる、J2昇格最後の1枠をかけたプレーオフ。リーグ戦の3位から6位が出場する一発勝負のトーナメント方式です。PK決着はなく、引き分けの場合はリーグ戦の順位が上のチームが勝ち上がります。

ユナイテッドの初戦の相手は、リーグ戦4位のテゲバジャーロ宮崎。白熱必死の南九州ダービーです。

今シーズンの対戦成績は1勝1分けと分があるものの、これまで宮崎での試合では、2分け2敗と未だ勝利なし。鬼門のアウェーでの初勝利へ、相馬監督がしきりに口にしていたのが…。

(相馬直樹監督)「流れをつかむ、それだけですかね」

「試合の流れ」、そのために重要なポイントの一つが、試合の入り方です。試合時間を15分ごとに分割して見ると、ユナイテッドは、試合の入り=前半15分までの失点数が10と、他の時間と比較し最多に。

また、宮崎のストロング・クロスからの失点も多く、J3得点王を擁する攻撃をどう抑えるかも重要になりそうです。

(千布一輝選手)「目の前の相手に負けない、クロスを簡単に上げさせない。やらせないという一人ひとりの思いが大事」

一方、苦手な時間が存在すれば得意な時間も。総得点69のうち、7割近くの47ゴールが後半。なかでも、後半31分以降の終盤は、23ゴールをあげていてリーグ1位を誇ります。

対する宮崎は、76分以降の失点が総失点の3割近くと苦手な時間帯。チーム最多10ゴールを挙げた河村選手は、「先制点」の重要性を話します。

(河村慶人選手)「どっちが先に点を取るかで、全然変わってくる、立ち上がりかの失点も多いので、入りを締めて、先制することにこだわっていきたい」

4チームにのみ与えられた、今シーズンのアディショナルタイム。初戦を制し、J2復帰へ弾みをつけられるか。7日、雌雄を決するダービーマッチです。

(河村慶人選手)「自分たちは勝つしかない状況なので、失点は駄目だが、ビビったら攻撃にいけない、綺麗なゴールじゃなくでも1点は1点なので、まずは1点をもぎ取っていきたい」

(相馬直樹監督)「3チーム昇格できるなか、5位なのにチャンスがある。こんなありがたい話はない。振りきって出来る状態を作りたい」

大事な初戦は7日、アウェー宮崎で午後3時キックオフです。